2019年5月20日号(e船団書評委員会)

静 誠司の推す2冊

嵐山光三郎著
『ゆうゆうヨシ子さん』
 ローボ百歳の日々

 父母の老いを身近にしながらの日々を綴るエッセイ。母ヨシ子さんは102歳となる今なおご健在とのこと。三人の共通フィールドが俳句。句を通し、老父母の目や心でとらえられたものを感じる息子も現在75歳。老いや介護という切ないテーマを抱えながら、ヨシ子さんの俳句愛と実直な句に魅了される。
 春の夢あの世この世の人のかげ(ヨシ子)

本の画象

中央公論社(1600円+税)
2019年5月刊
松浦寿輝・辻原登・長谷川櫂・小澤實・池澤夏樹著
『作家と楽しむ古典』
松尾芭蕉おくのほそ道 与謝蕪村 小林一茶 近現代俳句 近現代詩

 「池澤夏樹=個人編集日本文学全集」に関わった担当者達の講演録。本来は本編を読んだ上で手にするべき書籍だが、本作を読むだけでも十分意義深い。古典から現代に至るまでの詩歌の歴史を俯瞰することができるから。もともとが講演なので平易な言葉で語られていることも含め、詩歌の読み方の指南書としてオススメな一冊となっている。

本の画象

河出書房新社(1700円+税)
2019年4月刊

紀本直美の推す2冊

飯間浩明著
『ことばハンター』

 タイトルに惹かれて手に取ったところ、子ども向けでした! 著者は「三省堂国語辞典」編集委員。辞書の作り方はもちろん、読書好きだった子ども時代のエピソードも興味深かったです。

本の画象

ポプラ社(1200円+税)
2019年1月刊
オガワカオリ著
『全国もなかぼん』

 和菓子好きなので、みてるだけで幸せな気分に! 全国にこんなにバラエティー豊かな最中があるなんて初めて知りました。「あんトーストもなか」や「TABERU COFFEE珈琲最中」テンション上がります!

本の画象

書肆侃侃房(1600円+税)
2018年10月刊

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