この一句・2005
2005年4月16日

さくらさくらもらふとすればのどぼとけ   (季語/桜)

黛まどか

 「俳句朝日」4月号の特集「桜580句」から引いた。私の近辺では桜の季節が終わったが、今年は来週函館に行くので、五稜郭の桜に会えるだろうか。
 それはそうと、3月の末、わが家の犬が亡くなった。9年間、付き合った犬であり、私を夜型から朝型に変えた犬である。カミさんも感慨が深かったらしく、火葬にした犬のお骨をもらってきた。喉仏ではないが。
 というわけで、このところ、やや不思議な感覚の日々が続いている。ふと窓を開けて犬を見るのだ。今まで、書くことに倦んだりしたとき、犬を相手にしていた。その相手がいなくなったのだから、ちょっと困る。
(坪内稔典)


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