この一句・2005
2005年12月8日

枯野明るし電車の中で目を覚まし    (季語/枯野)

池田澄子

 目覚めたら電車は明るい枯野の中を走っていた。ここはどこだろうか。電車はどこへ行くのだろうか。枯野の先は別世界であるような、そんなどきどき感がこの句にはある。
 このところ、電車に乗るとすぐに寝てしまう。鞄から眼鏡と本を取り出し、本を読む姿勢をとるのだが、数ページ読んだらもう寝ている。通勤電車に限らず、たとえば新幹線でも同様である。電車はすっかり寝る場所になってしまった。
 寝たとしても、下車駅が近づくとうまく目を覚ます。ただ、時々だが乗り過ごしそうになることがある。実際に乗り過ごしたのはこの10年くらいの間に2回。


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