季節の窓
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No.12



開催日:平成28年6月15日(水)
会 場:湖里庵
参加者:10名



鮒寿しを……


 食べたい……と言う稔典さんの一言で、「奥琵琶湖に行って鮒寿しを味わい、その後 句会」……と言う計画が立てられました。
 鮒寿しって一人で行くにはちょっと不安がありますね。食べられなかったらどうしよう??? でも、みんなで行けば、怖くない!
 と言う訳で、総勢10名。集まりました。

 大阪駅を9:16発の敦賀行き新快速で集合。
 マキノまで行きます。
 マキノ……はい、そうです、あのマキノです。スキー場のある……。
 遠かった!! 大阪を9:16に出て 着いたのは10:50。

 仲間がいて 色々話を聞けたので楽しい旅路になりましたけれどね。有り難いですね、仲間って。
 マキノに着くと駅にはもう「鮒寿し会席」を食べさせてくださる湖里庵のバスが迎えにきてくれていました。
 湖里庵……「コリアン」なんか聞いたことがある……。
 やっぱりそうでした。作家の遠藤周作さんがここを大のお気に入りで、ご自身の狐狸庵をもじっておつけになったようです。ぴったりの漢字が当てられています。


 着いたらすぐ少し散策……という予定でしたが、句会のために少しお食事を早めてもらいました。
 お部屋は 掃き出し窓のむこうに広々とした琵琶湖が広がって見える作りになっていました。そして窓の向こうは広い縁側。
 縁側に出て しばし湖からの風にあたり、波の音を聞き、体中が奥琵琶湖時間になっていくのを楽しみました。
 奥琵琶湖は看板などの人工物がほとんどなく、広々とした視界には昔の賑わいさえ見えてくるかのようです。


 この辺りは海津と言います。それは 海からたくさんの荷物がここに集まり、また都へと運ばれていったからだそうです。
 鮒寿しは お店によってもお味がずいぶん違う物のようです。ここのは いろいろな工夫をして、食べやすく調理されていました。「鮒寿し会席」というに相応しい内容です。


 人生初めての鮒寿しは 驚くほど華やかな香りでした。ふわっと広がるお花のような香り。
 知っているような気がして何度も嗅いでみたのですが、例えることができません。
 この香りはここの鮒寿しの特徴かもしれませんね。
 たくさん出てきたお料理の中で 特に感動したのはパスタとお茶漬けです。
細い目のパスタに鮒寿しとトマトが小さく刻んで絡めてあります。絶妙のバランス。
 ああ、そういえば アンチョビを使うものね……とみんなで感心。
 これは自分でも作りたくなるほどの感動でした。


そしてもう一つはお茶漬け。

 お茶漬けに鮒寿しの薄い切り身が二切れ乗っています。それがお茶を吸って、とろ〜〜んと柔らかくなっています。  お茶漬けと鮒寿しがうまく溶け合って、新しいお味になっていました。
 八寸、お造り、揚げ物、焼き物、色々たくさん出ておなかがパッチパチ。みんな大満足です。
 さて、その感動を俳句に・・・・・と句会の準備に入りましたが、残念ながら時間切れ。
 ゆっくりゆっくり出てくるお料理に圧倒され、この日は「味わう日」になりました。
 句を作る事から解放され、琵琶湖の風にあたりながら 心は子供へと戻っていきます。

 残り時間にお土産を買い込んで、帰路に。
 でもね、実は句会がなくて助かった……なあんて言いながら、みんなはちょこちょこ沈黙。どうやら句を作っている模様。
 やっぱり、「助かった〜〜」なんて口だけだったのですね。

 さて、ここで味わったのものをいったいどのような言葉にのせて 皆さんと共有できるのでしょうか?
 次回 千里中央句会では、きっとこの様子が俳句となっていることと思います。
 お楽しみに!!

 最後に……。
 集合写真が撮れなかったので 稔典さんと皆さんの記念に。



写真とレポート:川添光代


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