この欄へのお便りをお待ちしています
言葉を探る−バックナンバー
月刊「e船団」 「香りとことば」2017年6月号

 ※ページが正常に表示されない場合は、こちらを参照してください。

味 噌(みそ)

 5月27日、28日と、恒例の「船団の会 初夏の集い」に参加しました。
 今年のテーマは「俳句の主人公」。会場は名古屋城をのぞむ「KKRホテル名古屋」です。
 初日は 立花珠樹さんの講演「日本の女優」と、船団の女性10人による座談会「 わいわいがやがや―俳句の主人公を語る」(壇上と会場の参加者による討論付き)、そして、夜は懇親会。
 当然ながら、名古屋名物「みそかつ」が出ました。 むかし、味が濃すぎてウっとなった覚えがあり、おっかなびっくりでしたが、今回は自分で好きなようにカツにみそだれをかける方式。うっすらとのばして食べると、うん、これはおいしい!

 翌日は句会ライブ。前もって投句しておいた「俳句の主人公」をテーマとする句のリストが配られ、壇上に並んだコメンテーターが各々3句を選んでくれました。そして、なんと、松本秀一さんがわたしの句を特選に! 賞品をいただきました。
名古屋城とシャチホコを配した風格のある袋です。名古屋中にあふれていた新緑にちなんで、背景を新緑色にしてみました。


 右下の白いの中が、ご存知、えびせんで有名な坂角の商標だったので、てっきりおせんべいかと思いきや、中味は、コレ。


 なんか、袋から伝わってくる感じがおせんべいじゃないなあ、とは思っていましたが、まるやのみそだれとは、やりますねえ、幹事さん。
 しかも、写真を撮るのをサボろうと思ってネットで探しても、このみそだれ、見つからないんですね。それに、賞品だからでしょう、ラベルから値段が切り取られていて、なんぼするのかもわからない。でも、よーく見ると、商品名のところに「まるやのみそだれ プロ用」と書いてある。なるほど、プロ用ならネットで売っていなくて当然。

 こんなわけで、今日からわたしはみそだれのプロです。
 さて、何にかけてみようかな……。

 ところで、味噌といえば、5月11日の「クローズアップ現代+」、ご覧になりましたか? もう、目からウロコ、というか、我が意を得たりというか、でした、私には。
 7時のニュースから移ってきた武田真一キャスターが、テラコッタ色というのでしょうか、今年の流行色のエプロンに身を固め、ゲストに料理研究家・土井善晴さんを招いて、テーマは「一汁一菜に1分料理動画!食卓“簡単”進化論」。

 いま、世間では、簡単食というのが流行ってるんですってね。
 食材はすべてカットされメニューに応じて調味料も配合済み、1品10分で調理できるという「料理キット」を週に50万世帯が利用しているとのこと。
 しかも作った料理を一皿にまとめるため、一枚にいろんな料理を盛り合わせられるお皿が人気なのだとか。

 加えて、土井善晴さんは、一汁一菜を提案。その一汁一菜がなんと味噌汁お漬物。ただし、味噌汁には具をわんさと入れて、栄養は十分足りるようになっている。
 春キャベツ、新じゃが、パセリ、人参、男の人が喜ぶんですよ、とソーセージも入れて、卵も入った味噌汁ができあがり、「出しは入れません。味見もしません」という土井さんに促されて味をみてみた武田さん、おいしいのにびっくり!(ここらあたり、ウロ覚えなので、会話は正確ではありません)。クロ現+のホームページに詳しく出ていますから、ご自分で行ってご覧ください。(1)

 味噌汁や豚汁になんでも放り込んで、ご飯と1汁だけの食事、というのは、私が何十年も前から実行している方法で、やっと世に認められたか、という気分でしたが、味噌汁にソーセージ、というのには仰天しました。ところが、やってみると、これがおいしいのですね。やみつきになって、あれから毎日のようにソーセージ入り1汁を実行しています。

 で、みそだれに戻りますと、このプロ用みそだれの原材料名、こんなです。
 豆みそ、砂糖、果糖ぶどう糖液糖、みりん、食塩、酵母エキス、かつおだし、酒精、(原材料の一部に大豆を含む)

 ここには豆みそとしか書いていませんが、ラベルには、味の決め手は八丁味噌と書かれています。
 英語の説明もついています。
 Miso dare
This is miso sauce made with Hatcho Miso, Japanese traditional fermented food. You can use this rich sauce for a variety of foods such as deep fried food and tofu.
【Restaurant use】


 この【Restaurant Use】が「プロ用」ってことなんでしょうね。
 フライの他に唯一名前をあげて勧めている用途がtofuなので、ちょっと試してみました。
 と、甘いんです、程よく。これまで、甘い冷奴って食べたことないですが、この甘さは独特で、とてもおいしいです。皆さんも是非。配合の妙が味わえますよ!

 6月は味噌、と決めてから、大急ぎで味噌の種類や作り方、香りの成分などを調べて、味噌の香りの成分が200ほども見つかっていることなどがわかったのですが、今月はみそだれの冷奴を食べただけ終わってしまいました。
 味噌の香りの中心となっているのが「4‐ヒドロキシ‐2(または5)‐エチル‐5(または2)‐メチル‐3(2H)‐フラノン」(略してHEMF)という長ったらしい名前のモノであることをご報告して、あとはまた次の機会に、ということにしたいと思います。

 そうそう、味噌搗は冬、味噌豆煮るは春の季語です。なんで? では、また来月。中原幸子

【参考文献】

(1)クローズアップ現代「一汁一菜に1分料理動画!食卓“簡単”進化論」(http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3972/)



トップへ戻る