たとえば小さな映画館の映写室、そこに勤める雪の夜の映写技師はこの句のような感覚になるかもしれない、と思った。こぼれた夜がスクリーンににじみ出て、雪の夜の映画はいつもとは微妙に違うのかも。この句、「船団」81号から引いた。「梅二輪デートはそんなかんじです」も千佐子。「かんじ」とひながなで表記したところが微妙。
1月12日の「読売新聞」夕刊に「坪内稔典さんと行く学生句会」という記事が出た。「20代10代の風景」がテーマの記事だが、浪川知子記者といっしょに米田千佐子、山本皓平などの学生句会に参加したのである。「自分より相手を中心に考えることが、社会を少しだけ風通しよくする。それを自然に行える人々が登場し始めたのではないか。」これがこの記事の結びである。
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