昭和29年、80歳の作。出たばかりの小西昭夫著『虚子百句』(創風社出版)では、地球の1万回転は27年と少しだと計算している。その27年余は自分が産まれてからか、子どもが産まれてからの日か、と考え、思いつくのはそんなことだが、いつも冬日にこにこではないよなあ、と小西は言う。「つまりは分からないのだが、その分からなさがこの句の魅力だともいえる」。分からないことがどうして魅力なのか。そこが読者の私には分からない。
もっとも、小西はこの後で、この句の作句事情を勘案し、それを知ると、「地球一万回転」も「冬日にこにこ」も「すんなり納得できる見事な表現である」と述べている。作句事情とは、この句が俳人の結婚30周年記念に贈られたこと。でも、ここでも小西は、見事な表現である理由を示すべきではなかったか。
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