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2017年3月28日

新幹線あの世この世へ春の雪

藤川游子

 春の雪のちらつく中を新幹線が突っ走っている光景だろう新幹線はあの世まで走っている感じだし、そのあの世でも雪が降っているのだ。句集『游庵』(朔出版)から引いたが、この作者には「船団」の初期にいろんな意味で世話になった。個人的には今だって世話になっているのだが、なぜか俳句にかかわる場所は違ってしまった。


2017年3月27日

此岸で見て彼岸でも見る揚雲雀

増田まさみ

 ココデミテアチラデモミル、と読む。この世とあの世の境、それがアゲヒバリのいる場所なのかもしれない。句集「遊絲」(霧工房)から引いた。作者は「現代俳句」を出していたころのわが俳句仲間。いつの間にかいろんな事情があって互いの居場所は違っている。でも、アゲヒバリを見あげる立場というか位置は同じかもしれない。「影踏みや踏めば雲雀の影となり」もまさみさんの作。


2017年3月26日

フジツボにベロベロ舐められてる感じ

芳野ヒロユキ

 ヒロユキさんの句、「船団」110号から引いた。この句が気になる人は、倉谷うらら著『フジツボ―魅惑の足まねき』(岩波科学ライブラリー)を読まれたい。きっとフジツボに舐められたくなる。


2017年3月25日

豌豆の耳をつかんで近所のでぶ

本村弘一

 この句の「豌豆」は豆のエンドウだが、遠藤君でもある感じ。ジャイアンのようなデブがおかしい。「さやえんどうはあたらしい宇宙船」という意外なほどに素朴な句もこの作者にはある。取り上げた句はいずれも「船団」111号に掲載している作者の遺作。


2017年3月24日

永き日のいくつもならぶ喉ちんこ

本村弘一

 おかしい句。「船団」111号の木村弘一追悼特集から引いた。独特のユーモアが弘一の句の特色だった。明日、私は千葉県柏市の本村家へうかがう。夫人を囲んで弘一の俳句仲間と追悼の句会をするのだ。きっと愉快な句座になるだろう。


2017年3月23日

ちようちょうはてふてふわたしはふはふは

赤坂恒子

 先だっての土曜日はヒヤマさんの車に乗せてもらって船団徳島句会に参加した。総勢10名のこぢんまりした句会だったが、午後一杯を2回の句会で楽しんだ。「春光のかけらを入れてティータイム」(中河朋子)、「月朧ちひろの筆に潜り込む」(椎野千代子)、「風光るわたしはカモメそれからは」(陽山道子)などが当日の話題作。この春からはあちこちの句会に出たいと思っている。4月1日は船団松山句会に出る。


2017年3月22日

春風やまだ角の出ぬ仔牛達

新美南吉

 今日は南吉忌。「ごん狐」などの名作を残した南吉は1943年の今日、29歳で他界した。この句、まだ生まれて間のない仔牛たちが瑞々しい。牧場の光景だろうか。
 南吉の生誕100年だった2013年に南吉についての本を作る予定で作業を開始した。それが諸事情で遅滞した。やっと作業を再開、初夏のころには出来る見通しがついた。「春風やしやつくりをして半田まで」も南吉。


2017年3月21日

菜の花は日向の匂い列車過ぐ

林豊美

 近景のあたたかい風景、その風景の背後をよぎる列車。まるで絵はがきみたいな鮮明な光景だ。「船団」110号から引いたが、作者は「船団」ではまだ新しい人、京都に住む。「大寒波じっと我慢の豆大福」も彼女の愉快な作。
 来月4月22日に伊丹市で日本ほろよい学会がある。船団の会が中心になって運営に当たる。この会、元々は酒好きだった若山牧水にちなむのだが、今回は俳句、川柳などに幅を広げ「詩歌と酒」を皆で楽しむ会にしたいというのが実行委員会の考え。船団の会の会員のみなさん、知人や家族を誘ってどうぞ。いろんな人との交流を楽しみたく。昼間の部は申し込み不要、夕方の「ほろよいの夕べ」は3月末までに申し込んで欲しい。申し込み先電話・072−772−8066(実行委員会・土谷)


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