2018年8月12日

秋めく(あきめく)

 未来の夢は二人で見ることができるが、就寝中の夢は二人で見られない。
 今はもうそんな馬力はないのであるが、連れ合いはこれまでしばしば酔っぱらって真夜中に帰宅した。「今何時やと思てんの!」「三時ですう・・・」「そんなところで寝んといて!」「起きてますう・・・」昨日、かつてのそんな日のそんな光景の夢を見た。朝起きてもまだ怒ってる私。連れ合いは「一緒に見たかったなあ、その夢。面白そうやなあ」と、のん気。「コーヒーでも淹れましょか」と連れ合いが低姿勢になると、朝の庭から微かに風が吹いた。
(小西雅子、「船団の会」会務委員)


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