2010年8月29日

秋(あき)

 まもなく夏休みが終わる。夏休みの宿題に「どくだみ採り」があった。全校児童60人程の小学生時代の話。夏休み中にどくだみを採り、これを学校でまとめて薬屋に売り、備品を買うのである。年齢によって採る量が決められており、それ以上を採った子には、相応のお金が貰える。友達と待ち合わせて山に行き、採ったどくだみは軒下に吊して乾燥をする。こんな日々を繰り返す。夏休みが終わると、数日に分けて背負って登校し、講堂に書かれた自分の名前の場所に積上げる。薬屋が買いに来る日の早朝、私達は講堂に水を運び、乾燥させた自分のどくだみに、ばれない程度に水を掛ける。少しは重くなるはず。いよいよ薬屋がやって来て、量った重さを各自の札に書いて行く。私達は、まるで競り市のように見守る。秋の運動会、鼓笛隊の太鼓が新しくなった。

(岡 清秀(船団の会 会務委員))


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