2017年 6月25日

白靴(しろぐつ)

 今年は空梅雨なのか、午后の日差しはもう真夏のようだ。女性たちの足元も黒っぽいパンプスから軽めのサンダルへと移行しつつある。そういえば夏の季語で「白靴」なんてあるけどサンダルはない。もう白靴なんて時代じゃないなぁ。軽やかな少女のサンダルを眺めながらぼんやり思った。それこそ半世紀ほど前、私が通っていた女子高では水色の夏服になると同時に白靴に履き替えた。お転婆だった私は履き方が雑ですぐに白靴を汚して台無しにしてしまう。朝礼で並ばされると回りの生徒に比べわたしの靴のよれ具合は一目瞭然だった。誰よりも汚れた白靴で登校する鬱陶しさ!あの頃この少女のようにTシャツにサンダルで通学できたら楽しかったろうに。
(三宅やよい、「船団の会」副代表)


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