2018年7月15日

バナナ

 阪急電鉄門戸厄神駅から住宅街を抜けて岡田山を登ると、そこは別天地。美しいキャンパス が現れる。そのスパニッシュミッション様式の優美な学舎は建築家ウイリアム・メレル・ヴォ ーリズ博士の手によるもの。「真に芸術的な建築・学習空間は優れた人格を形成する」という 彼の理念そのままに、生徒たちは豊かな感性と人間性を育んでいるように感じる。ある日の中 学2年生(48名)のクラス。「バナナ」で一句とバナナ色の短冊を配ると「そんなバナナ……」 という天使のような少女の笑顔がはじける。
 一方、国研こと国語研究室の超ベテラン、定年退職後の5年ぶり復帰のF先生。私に「何、 食べとん、おっバナナか。」と、にんまり。同じく5年ぶり復帰の私の肩の力が抜ける。
(村上栄子、「船団の会」会務委員)


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