
| 週刊:今週の季語 バックナンバー 2005年4〜6月 |
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2005年6月26日 半夏生
見た? 知ってる? ハンゲショウって (岡村和子(船団の会 編集部)) 2005年6月19日 源氏蛍
ガラスと陶器のちょっとしたグループ展をする。そのため時間があれば工房に籠もっている。工房といっても農作業小屋を占拠しているだけで、裸電球ひとつの小さな工房である。窯の燃料は灯油で、本焼きにはおよそ16時間かかる。休日に早朝から火をつけて、午後には1000℃を越え、火を見る穴からはオレンジ色の火が吹き出る。ちなみに英語でこの場合の動詞「焼く」は“FIRE”を用いる。
日も暮れて、いよいよオレンジから白い炎に変わる頃には、田んぼ1枚隔てた前の川に源氏蛍が舞い始める。今週が見ごろのようだよ。 (小倉喜郎 (船団の会 編集部)) 2005年6月12日 アイスクリーム
我が家の冷蔵庫では、チョコレートとアイスクリームが大きな顔をしている。「おめざ」や「おやつ」として欠かせないのだ。母(私)の影響で子どもたちも大好物となり、当初はあきれていた夫も今はあてにしている?ようだ。 (尾上有紀子(船団の会 編集部)) 2005年6月6日 時の日
ある日、70歳くらいの男とバスを待っていた。男は3分ほど遅れてきたバスにいらだち、バスが出発しても運転手の横に立ち執拗にバスの遅れを責めたてた。あまりのしつこさに私は男に言った。「あなたは今までかなりの時間を過して来られていると思うが、この3分はそんなに取返しのつかない時間ですか。」男が70歳だとすると36792000分間を生きて来たうちの3分間である。男は少しむっとしたようだったが、だまって椅子に座った。確かに時間はどんな時間も取返しはつかない。私は子どもの頃から宿題など間際にならないと行動が起こせなかった。母は時間を無駄に使い計画性のない私をよく叱っていた。そんな母も平成8年の6月10日にこの世を去った。私の計画性の無さはいまだに直っていない。 (岡 清秀 (船団の会 編集部)) 2005年5月29日 日傘
パラソル、という響きもステキ、でも私には胸痛む響きでもあるのです。 (朝倉晴美 (船団の会 編集部)) 2005年5月22日 イサキ
若魚はウリン坊と呼ばれ、体に黄色の縦縞がある。成長するほどに縞は消え、濃褐色となる。地方により呼び名は多彩。東京では和名のまま、イサキ。関西では一般にイサギ、と濁る。イサキの「イサ」は磯。磯にすむ魚(ギ)だからこの名で呼ぶ。漢字を当てると「鶏魚」。背鰭の形が鶏の鶏冠に似ているからか。旬は麦の熟れる頃。この頃は「麦わらイサギ」と呼ばれ、抱卵期なので脂がのって旨い。ちなみに、マダイのことを「麦わらダイ」と呼ぶ時期もあるが、こちらのはストローの麦わら。桜の頃に産卵を済ませ、身がスカスカになった時期のマダイをいう。 (南村健治(船団の会 編集部)) 2005年5月15日 蠍座(さそりざ)
皆さんは蠍座が季語であることを知っていますか?
蠍座はギリシャ神話で活躍する勇者オリオンを刺し殺した蠍がゼウスの妻であるヘラによって天に召し上げられた為に出来た星座だそうです。 (徳本和俊 (船団の会編集部)) 2005年5月8日 狐の提灯 狐の提灯は、宝鐸草(ほうちゃくそう)ともいう。高さは30〜50センチくらいで、山林に自生している。先日、泉佐野市の犬鳴山で見たのだが、筒の形をした白い花で先端は緑色を帯びていて、鈴蘭のように可憐である。私は初めて出あって、とても好きになった。しかし、この草花は毒草らしい。やっぱり狐と名のついた植物には、気をつけなくてはいけない。 (小枝恵美子「船団の会」編集部) 2005年5月1日 樟若葉 神戸の湊川神社には楠正成が祀られている。七五三のお参りや初詣など、私も節目の度にお参りをしてきた。地元では「楠公(なんこう)さん」と呼ばれ、勝負事の神様として信奉が篤いと聞いたが、うっかり「楠正成って、負けてるやん」と口を滑らせて以来私にはご利益がない。崇りがなくてホントによかった。それはともかく、この境内にもたくさんのクスノキが植えられている。ここのクスノキもとても大きい。私が抱きしめてあまるぐらいのおおきな幹だ。ごつごつと地上にまで姿をみせるほどしっかりと根を張り、枝を広げる。去年の葉を惜しげなく降らし、樟若葉がきらきらと光る。きみどりの木漏れ日の中にクスノキのかおりがほのかに漂う。クスノキがひそかに自己主張する季節だ。 (わたなべじゅんこ (船団の会編集部)) 2005年4月24日 花蘇枋(はなずおう)
「陽のあたる場所から」という映画を見た。精神科の若い女医コーラは、言葉を発しない女性患者に会う。頑なに心を閉ざす彼女を救いたいと懸命に接し、まだ会話はできないものの心を通わせ始めたある日、患者の身元が判明し故郷アイスランドに送還されてしまう。名前はロア。今まで何度か失踪したことがあるという。彼女を救えるのは自分しかいないと、コーラはアイスランドへ旅立つ。ロアをこっそり連れ出そうとするが、現地の医者に止められる。結局ロアを救えなかったが、別れ際、陽だまりに坐るロアがコーラの手をかたく握り締める場面から、二人が確かに分かりあえたことが示される。ロアの心に深く関わったことで、コーラは人間としても成長したのではないかと思った。 (水上博子 (船団の会 編集部)) 2005年4月17日 山帰来の花
山帰来の葉っぱを摘む。つやつやと丸みを帯びた大きな葉っぱは、「柴餅」の餅を包むために使う。郷里(愛媛)などでは、柏の葉が手に入らないので、山帰来の葉が使われるのだ。葉っぱを取りに行くのは子供の仕事。刺がある蔓を藪の中から引っ張り出し、葉っぱを取ることに夢中だった。 (陽山道子 (船団の会 編集部) 2005年4月10日 田鼠化して鶉となる(でんそかしてうずらとなる)
ドラゴンクエストのファンで、ずっと「ドラクエ日誌」をつけている。ときどき読み返して、ドラクエT(1986年)のあのわくわくどきどきに浸る。主人公になりきって、命がけでモンスターと闘った。家を買う真剣さで武器や道具を選んだ。やがて、地下鉄への降り口がダンジョンの入り口に見え始めたころ、ついに「王女の愛」をゲット・・・。 (中原幸子 (船団の会 編集部)) 2005年4月3日 新参
かつて奉公人が雇用期間を終えて交代する「出代」は、1年契約では陰暦2月または3月がその時期。そして初めて「御目見得」した奉公人が「新参」。(ちなみに「出代」、「御目見得」も立派な季語)。 (塩見恵介 (船団の会 編集部)) |